この集まりは、1996年年末の死刑執行を受け、本当にこれ以上執行させたくないそのために私たちに何ができるだろうか、と話し合う中から、うまれました。

さまざまな地域の方々が地道に(ときには派手なパフォーマンスも含め)それぞれ創意工夫をこらして運動を展開している、そのスタイルを見習いながら、私たちは処刑場を持つ東京拘置所周辺の地域運動として死刑廃止の声をあげていこうと思いました。

しかし「死刑廃止」を前提とすると、これからいっしょに考えていけるかもしれない人たちとの回路を閉ざしてしまいそうで「死刑について考える」会としたものです。

また、私たちの中にも、いきなり「廃止」とは呼びかけづらい、せめて「考える」ということであれば・・・という仲間もいます。
そして、綾瀬駅前でビラを配ることから始め、執行に抗議するデモや地域ビラ入れ、ミニ集会などを重ねてきました。

ビラ配布後にミーティングをもち、反省や次回の日程・ビラの内容等を相談していますので、意見や提案などもお待ちしています。

どうぞ、気軽に声をかけてください。

X(Twitter)も行っていますので、こちらもよろしくお願いします。https://twitter.com/AyaseSobanokai

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10月のビラ №327(2025年10月18日) 


この悲しみ やるせない気持ち 怒りはいつまで続くのか?
天候不順、災害、大谷、政治など日々さまざまなニュースに接しています。マスコミは話題がすぎ去れば新しいものを提供しますが、ウクライナ、パレスチナ(ガザ)は長く続いています。
なかでもガザの惨状には心を痛め、なぜこのような事が今の世の中で起こってしまうのか、なぜ世界はこの虐殺を止められないのか歯がゆい気持ちと同時に情けない気持ちになります。ロシアもイスラエルも一応法治国家とされていますが、国連で決められた約束を破ってまで戦争をしかけています。

力のあるものが武力によって弱いものをいじめ抜く様は、見るに堪えません。その武力を保障するために国家は経済力を高め武器を開発し販売、購入します。この悪循環の行き着く先は破滅であろうことは思い描くことができます。一歩先を行っているので安全だと思っても、技術の進歩が遅れていると思われている国でも逆転しますし、真似をして追いつくことが可能です。それは日本の現状を見れば明らかでしょう。世界の先端を走っていると思っていても、気が付けばどんどん追い越されています。

 国が良かれと思っていることが実はそうではないと気が付くことが大事です。ロシアやイスラエルが行っていることは間違いです。それらの国内においても間違いだという声はあるにはあるでしょうが押しつぶされています。世界の常識と大きな差が生まれてしまっています。例えばイスラエルは「この土地は紀元前の聖書の時代から神から与えられた自分たちの土地であった、先の大戦ではユダヤ人ということだけでホロコーストによって何百万人と殺害された。」というでしょう。でもそのことは、今のガザにおける虐殺行為をとても正当化できません。神話を示しても、過去のホロコーストも、現代のパレスチナ人には全く無関係だからです。

国家は人を殺す時にはさまざまな理由をつけて言い訳します。悪いことをやっているとわかっているのです。死刑は世界では野蛮な行為だというのが常識です。専制国家、独裁国家の象徴です。報復感情を増幅するのではなく、冷静に判断し繰り返さないための対策を講じることが大切です。裁判はそのためにあるべきです。
アメリカではDNAなど最近の科学の力によって冤罪であることが判明し死刑囚が無罪になった事件が150件以上も見つかりました。にもかかわらず、国として死刑を廃止できていません。しかもトランプ大統領は、裁判も始まっていない段階から今回のチャーリー・カーク氏暗殺事件に対し死刑にすべきとわめいています。

 
専制国家と死刑と戦争が密接につながっていることを我々は知るべきです。(KAN


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