この集まりは、1996年年末の死刑執行を受け、本当にこれ以上執行させたくないそのために私たちに何ができるだろうか、と話し合う中から、うまれました。

さまざまな地域の方々が地道に(ときには派手なパフォーマンスも含め)それぞれ創意工夫をこらして運動を展開している、そのスタイルを見習いながら、私たちは処刑場を持つ東京拘置所周辺の地域運動として死刑廃止の声をあげていこうと思いました。

しかし「死刑廃止」を前提とすると、これからいっしょに考えていけるかもしれない人たちとの回路を閉ざしてしまいそうで「死刑について考える」会としたものです。

また、私たちの中にも、いきなり「廃止」とは呼びかけづらい、せめて「考える」ということであれば・・・という仲間もいます。
そして、綾瀬駅前でビラを配ることから始め、執行に抗議するデモや地域ビラ入れ、ミニ集会などを重ねてきました。

ビラ配布後にミーティングをもち、反省や次回の日程・ビラの内容等を相談していますので、意見や提案などもお待ちしています。

どうぞ、気軽に声をかけてください。

X(Twitter)も行っていますので、こちらもよろしくお願いします。https://twitter.com/AyaseSobanokai

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2024年02月25日
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11月のビラ №323(2024年11月09日) 

検察は真摯な反省を―「袴田事件」再審無罪判決
 1966年に静岡の会社専務一家4人を殺害したとして、強盗殺人罪で死刑判決が確定した袴田巌さん(88)の裁判をやり直す再審公判で、静岡地方裁判所は9月26日無罪を言い渡しました。犯行時に着ていたとされた「5点の衣類」や、自白調書など3つの証拠を、捜査機関による捏造と認定したのです。
 弁護団は、控訴を断念するよう検察側に繰り返し求めてきました。期日前の10月8日、検察は控訴を断念、畝本直美検事総長は異例の談話を発表しました。
 「静岡地裁の無罪判決には論理的、経験則に反する事実誤認があるが、巌さんの置かれている状況を考えて控訴を断念する」というものです。これは控訴はやめておくが巌さんを無実とは考えていないということでしょうか。
 長時間の違法の取り調べから自白の強要、あげくは証拠の捏造までして袴田さんを犯人に仕立て上げ、58年もの間死刑執行の恐怖にさらしてきました。その責任は検察、警察にあるのは明らかです。真犯人が解明されなかったという点では遺族も被害者といえます。


 2014年静岡地裁が再審開始、死刑及び拘置の執行停止を決定、袴田さんはお姉さんのもとへと帰ってきました。裁判長は「これ以上拘置を続けることは著しく正義に反する」とまで述べていました。しかし検察側の控訴によってそれから10年もの間袴田さんは無実を勝ち取ることができませんでした。ようやく認められた完全無罪への言いがかりとも思える検事総長の言葉は、到底納得できるものではありません。
 検察庁は有罪立証の誤りを率直に認め、袴田さんに直接謝るべきでしょう。そしてこのような重大な冤罪を生み出してしまったこと、その誤りを正すのに58年もの年月を要した原因を明らかにして、二度と繰り返さないようにするための検証をすべきです。

 死刑という取り返しのつかない刑を科する場合は一層慎重でなければなりません。これまで死刑判決を受けた方の中にも、また既に死刑執行された方の中にも冤罪の方々がいるのではないでしょうか。
 「ごめんで済めば警察はいらない」といいますが「ごめんも言えない検察はいらない」といわれても仕方がないかもしれません。(K)

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