この集まりは、1996年年末の死刑執行を受け、本当にこれ以上執行させたくないそのために私たちに何ができるだろうか、と話し合う中から、うまれました。

さまざまな地域の方々が地道に(ときには派手なパフォーマンスも含め)それぞれ創意工夫をこらして運動を展開している、そのスタイルを見習いながら、私たちは処刑場を持つ東京拘置所周辺の地域運動として死刑廃止の声をあげていこうと思いました。

しかし「死刑廃止」を前提とすると、これからいっしょに考えていけるかもしれない人たちとの回路を閉ざしてしまいそうで「死刑について考える」会としたものです。

また、私たちの中にも、いきなり「廃止」とは呼びかけづらい、せめて「考える」ということであれば・・・という仲間もいます。
そして、綾瀬駅前でビラを配ることから始め、執行に抗議するデモや地域ビラ入れ、ミニ集会などを重ねてきました。

ビラ配布後にミーティングをもち、反省や次回の日程・ビラの内容等を相談していますので、意見や提案などもお待ちしています。

どうぞ、気軽に声をかけてください。

X(Twitter)も行っていますので、こちらもよろしくお願いします。https://twitter.com/AyaseSobanokai

お知らせ

2024年02月25日
そばの会のHPについて
2024年02月25日
過去のビラについて

2月のビラ №326(2025年2月22日) 

死刑がない世界を共に感じていきませんか!
 こんにちは。わたしたちは毎月一回、東京拘置所の最寄り駅である綾瀬駅前で

「死刑について考えてみませんか」というビラを道行く人に配っているグループです。
 このネット社会の中で、無作為にビラを配布していくことが、どれだけ有効なのかは分かりませんが、「ビラは歴史をつくり、歴史を記録する。片々たる紙片に凝縮されたメッセージによって世界の断面をてらしだし、ひとびとが歴史に参加する道を切り拓かなければならない」という「ビラの精神」を書いた、ジャーナリストの言葉を道筋にして、受け取った人が何かを感じてくれていることを信じて27年間続けています。

 今、日本では死刑の執行がない状態で2年以上の月日が経っています。
昨年には袴田巌さんの冤罪が明かされたこともあり、死刑という「命を命で償う」在り方に、慎重になっている兆しが見えている状況と思いたいものです。
 無実であったとしても、警察での過酷な取り調べがあり、起訴されてからの検察の問答無用な供述調書の作成がある中で、冤罪が有罪として断定された事例が限りなくありました。大阪の西成で居酒屋「はな」を経営しながら、「日本の冤罪」をまとめた、尾崎美代子さんが検証した中でも16件あります。冤罪がある中では死刑の存置に疑問を持つ必要があるのではないでしょうか。

 昨年11月に政府が行った世論調査の結果でも、「死刑はやむを得ない」が83.1%で、「死刑を廃止すべき」は16.5%ですから、死刑制度を認める傾向かもしれませんが、冤罪になる者が多い司法の中で死刑の執行は取り返しがつかないことになります。また日本で再審が認められるのは、全判決から年に1件か2件と開かずの扉になっています。
 冤罪の悲劇を繰り返さないためにも、そして公平に再審を行い死刑制度がない共生の世界が来ることを信じて、私たちはこれからも、ビラを配布していきます。 (S.Y)

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